最後の最後はカンボジアがいい!!

Country
Cambodia
Location
Pailin
Schedule
2014-09-13-2014-09-19
Target
Ruby / Sapphire
最後の目的地、ベトナムでアクアマリンを採り、
これで、12ヶ月分の誕生石、
全てを自分の手で採ることができた。

タイのジェムマーケットで
欲しい宝石も買うことができた。
あとは、バンコクへ引き返し、日本に帰るだけ。

だけど・・・

最後はやっぱり、自分で採掘した〜!
って充実感を味わいたい。
そして、大好きになった友達にもう一度会いたい。

ならばやっぱり、行くしかない!!

『そうだ!最後の最後はカンボジアへ行こう!!』

ということで、
ベトナムからタイへ戻り、国境を越え・・・



ふたたびやって来た。



パイリン!!

長い間お世話になったゲストハウスへ行くと、
笑顔ですぐに前と同じ部屋の鍵をくれた。

ちょっと留守にしている間に、
部屋は少しリニューアルされてて、扇風機がなくなっていた。
そのかわり、洗面所の蛇口がキレイなのに変わっていた。
残念なことに、この部屋に残していった
マイクロファイバーのバスマットは、どこかへ行ってしまい、
元通りの汚いのに・・・
あぁ、こんなことなら、回収すればよかった。

それはさておき、
私たちの超優良専属ドライバー、ブロスを探さねば。

市場へ行って見るも、どこにもその姿は見つからない。
ブロスがよくいた場所でバイク仲間たちに、
ブロスって聞いてみるも、通じず。
英語通じないんだよな・・・
あっちの方に(遠くに)いるよっ!
て感じのジェスチャーだったけど、真相は分からない。

ならば電話してみよう。
スマホの通話分をおかわりをして、ブロスにかけてみるものの、
おもちゃみたいな高いお姉ちゃんの声で、
全然わからないクメール語の
自動メッセージが流れるだけで、つながらない。

ブロス、やめちゃったのかな?
どっか遠くに誰か乗せていってるのかな?
川で宝石採りに転職したのかな?
どうしちゃったんだろう・・・

とにかくブロスがいないなら、
できることから始めよう。

前回、採掘もそろそろ終盤という時に、
パイリンの川でザルをふるっていて、重大なミスに気がついた。

それは・・・

ザルの穴が、大きかったということ!
小粒だけど、ルビーやサファイアがたくさん採れていた
お母ちゃんたちのザルをよく見ると、
私たちが使っているザルよりもずっと穴が小さかった。
あの時の衝撃といったら、それはそれは・・・だった。

あの小さい穴のザルを使っていれば、
絶対もっとたくさん採れていたはず・・・
もう二度と同じミスはくりかえさない!!

いつものお母ちゃんのところへ、2代目ザルを買いに行く。



7つくらい積み上がっていたザルを、ひとつずつチェックして見たら、
おっきい穴タイプと、みんなが使ってた小っちゃい穴タイプがあった!
やっぱりーーーっ!!
このちょっとの差が命取り。



ずっとうらやましかった、小っちゃい穴タイプ、
24000リエルでゲット!!
うれしいな〜!

ザルを持って歩いていると、やっぱりみんなに声をかけられ、
洗うジェスチャーすると心が通じる。みんな笑顔。

よ〜〜〜〜し!!
これで、サファイア採るぞーーーっ!!


翌日、ブロスにもう一度電話をかけてみる。
出ない。
時間をおいて、何度もかけてみる。
すると・・・出た!!
よかった!!
なんでも昨日は電話を忘れてきていたという。

さっそくブロスに会に行く。
ブロスのやさしさと運転が恋しかったよ〜!



昨日は雨が降ったからとブロス提案で、
いつもの道で拾うことに。



炎天下の中、超暑い!

でも・・・



全員、サファイア&ルビー発見!
満足!!

次に、ブロスに預かってもらっていたザルとスコップを、
ブロスのお家に取りに行く。
なんと、町から10㎞も離れてる!

ブロスはどんなお家に住んでいるんだろう?
そもそもバイタクって稼げるのかな?
みんなのお家みたいに、
木造の質素なお家なのかな?
どうしよう、
見られたくないと思ってるようなお家だったら・・・

あ、着いたの?
ここ!?

どーーーーーん!!!



なんて想像は無用だった。
ナニコレ!?
ブロスの家は豪邸だった!

玄関前には神棚?も。
そこに採ったサファイアもお供えしていた。



豪邸の裏にはお米の倉庫があって、
たっぷりとお米が保管されていた。



その奥には、キャッサバ畑。



そして、みんなの家の定番。
生活用水の雨水を溜める水瓶。



お金が足りなくて、
豪邸の中にキッチンは作れなかったそうで、
外の小屋がキッチンになっていた。



でも、想像以上!ブロス、すごい!!

そのままブロスの家でお昼ご飯をいただいた。

採掘仲間のアンやブンナに会いたくて、
いつものオーチュラストリームに行ってみたけど・・・



昨夜の雨で増水してて、アンたちの姿はない。

なので、またあの宝石が眠るお家に行きたい!
とお願い。

パンさん家にやってきた。



あるある!!
やっぱり楽しすぎるほど落ちてる!
今日はピッタイ(ジルコン)を中心に捜索。
ここ掘ったら、どんなことになっちゃうんだろう!?

前回来た時にいただいた、
お庭になっているグレープフルーツがめちゃくちゃおいしかったので、
また採ってもらう。
ブロスが長い竿を使って落としてくれる。
本当に、なんでもよくできる人だ。感心する。



やった〜!
もぎたてグレープフルーツゲット!
3つで3000リエル。

パンさんにお礼を言って、お別れ。
実は、パンさんの足も地雷で片方がない。
でも、ひとりでバイクに乗ってどこまでも行っちゃう。
本当にみんな力強い。



続いて、あのお母ちゃんたちがたくさんいる川へ。



今日は全然人がいないな・・・



ひとり採掘するおじちゃんがいたので、
見に行ってみると・・・



ブロスが何か書きはじめた。



4日間ふるいつづけて見つけたという、
サファイア&ルビーを買ってくれないかと言う。
家族にお米を食べさせたいからと言われ、
石を買い取ることに。

他の国でこういうことを言われる時は、
物乞い的なウソだったりすることもあったけど、
ここでは真実だと思っている。

この川にも買い取り人がやってくるけど、
基本、買い取り人はカットできる質のいいものしか買い取らない。
だから、小さくてカットできないようなものや、
クラックがあったり、キレイじゃないものは売れないのだ。

それは大変だ。
でも、おじちゃんのは、いいのがいくつかあった。

やっぱり、パイリンでの採掘は、
ひまつぶしでやってるものじゃないな。
暮らしていくために必要な仕事。

ブロスはこういう時、いつも買い取りを薦めてくる。
もちろん、損じゃない値段だよって、
ちゃんとジャッジしてくれるし、
それが私たちにとっていいことだと思ってしてくれるんだと思うけど、
きっと、こういう人の助けになりたいとも思っているからなんだろうな。
そんなブロスが本当に大好き。

また会えてよかった。