アメシスト、売ってください!!

Country
Thailand
Location
Bangkok / Chanthaburi
Schedule
2014-09-10-2014-09-13
Target
Gem Market
インドネシアでオパール、
採掘最後の目的地、ベトナムで、
ルビーとアクアマリンを採った私たち。

これで、12ヶ月分の誕生石、
全てを自分の手で採ることができた。

でも・・・
自分で採った石をいろいろ思い返して確認したところ、
アメシストが少ない。
ドイツの鉱山で採ったアメシストは、
南米産のものを埋めてる説がぬぐいきれなかったので、
私たちの中では、カウントされていないし、
アメリカのCrater of Diamonds State Parkで採れたアメシストは、
色が極端に薄いし、ちょっとしかない。
だから、2月誕生日の知り合いに
プレゼントできるようなものがほとんどない。

ならば・・・買いに行こう!



ベトナムから戻り、
前回チャンタブリから帰る時におろされた場所へ。
ネット情報だとエカマイ・バスターミナルからバスが出てるとあるけど、
戦勝記念塔近くのここからも乗り合いバスのロットゥーが出ている。

チャンタブリで常宿にしているホテルの近くにある
デパートのロビンソン行きは一人200バーツ。
約3時間。あっという間にチャンタブリ。



さっそく向かったのは・・・



ジェムマーケットじゃなくて、市場。
おいしそうなお弁当をゲット。
1個20バーツ。約75円、安っ!
ミートソースオムライス、超おいしい!
腹ごしらえしたら、向かう場所はここ!



いつもの場所に行くと、
外国のお客さんが来てて、売り手でごったがえしていた。

宝石買い取りサポートをしてくれるウェディに、つんつんすると、
「おおー!帰って来たのか!?」って顔で迎えてくれた。

いつもの席にいる宝石バイヤーのエリックにも旅の報告。
インドネシアのオパール採って来たよ!って言ったら、
オーストラリアのじゃなくて?って心配そう。
だまされてると思ったみたい。

やっぱり宝石バイヤーでも、オパールを専門に扱ってない人は、
インドネシアでオパールが採れるだなんて、知らないんだ。

パソコンの写真でちゃんと鉱山があることを説明すると、
ふむふむって納得してくれた。

ベトナムのルックイェンの
ジェムマーケットのことは、ばっちり知ってたけど、
クオリティーが低いから欧米人も少ないんだろうとの判定。

確かに、買い付けに来ている欧米人は一人くらいしかいなかった。
それに、宝石バイヤーが行くには、種類も少ないし、
ちょっと辺鄙な場所でもある。

キレイなブルーのスピネルは超高価らしい。
私たちが見ていたのはクリアじゃなかったけど、そのものらしい。
宝石バイヤーは私たちが知らない、
別の知識があるから、勉強になる。

今日もエリックはブルーサファイアを集めていて、
キレイに形と色を区別して列を作ってた。
同じサイズ、同じカット、同じ色を揃えるのは、
とても難しいんだとか。
アメリカのオールドウーマンたちはお金持ってるけど、
ヤングはノーマネーだって言いながら。



14金のホワイトゴールドの土台に
ブルーサファイア5つの間にダイヤモンド。
セロハンテープでうまくくっつけていた。
これは、ジュエリーにしてアメリカで売るもの。

エリックのところに持って来る売り子の石は様々。
値段がクレイジーな人もいるそう。
エクスペンシブ?って聞いたら、
キレイじゃないし、作られた石だとも。

え!?
やっぱりシンセティック(人工石)も出回ってるんだ。
それはたぶん、見抜けないかも・・・

戻るとウェディが座りなって、
いつもの席の向かいに座らせてくれた。

今日のターゲットは、アメシスト。

そこに、アメシストを持った売り子のお母ちゃんがやってきた!
『そ、そのアメシスト!私に見せてください!』

てなわけで、値段を聞くと、
1カラットあたり30バーツって安い!よし買おう!と張り切る。
産地はアフリカとしかわからず。



いいサイズのオーバル(楕円)と、
かわいいサイズのペアシェイプ(洋梨型)をチェック。
濃かったり、薄かったり、グラデーションだったりで、
カットもなかなか、輝きもある、かわいい!!!
一生懸命選んで、量ってもらったけど、
お母ちゃん、そんだけ?
それじゃ売れない!的な感じ。
ちょっと高めに設定して値段交渉するも、全然電卓を打ってくれない。

宝石バイヤーが世界中から集まる、
チャンタブリのジェムマーケット。
基本、みんな大量ロット買い。
一つ一つ石を選んだりしないで、まるごと買うと安いけど、
そんなにたくさんはいらないし、
ロット買いになれば、値段だってとんでもなくなる。
だから、私たちは少量でしか買えないのだが、
向こうは当然、全部売りたい。

お母ちゃんはチェックって言ったまま、
特に値段も封もしないで、どこかへ行ってしまった。

基本、売り子のお母ちゃんたちは、ボスから石を預かって来ているので、
想定外の値段で交渉されると、ボスに聞きにいかなくてはならないみたい。
その際、宝石を入れるミニジップロックみたいな袋にその石を入れて、
カラット数と交渉の値段をマジックで書き込み、
絶対に開けられないように、テープでグルグル巻にし、
中身をすり替えられないようにして、
ボスの元へ持って行き、結果を伝えに戻って来る仕組みになっている。

ピンクの服のお母ちゃん、
そのまま2度と姿をみせることはなかった・・・涙。

とってもかわいくて結構スパークリングだったから、
本当にすごく欲しかったのに。悲しすぎて落ち込む。

その後、他に見たアメシストは、
カスみたいな質とカットでさらに落胆。

そもそもアメシストは、
サファイアとかルビーとか、オパールみたいに高い宝石じゃないし、
宝石バイヤーもあまりアメシストを買いに来てる人は見かけない。
だから、需要がないのか、全然アメシストを持ってる売り子がいない。

しかたない。
あきらめるしかないか。
お気に入りのアメシストを買えず、
凹んで本日終了。

唯一の癒しは、このコーヒー。
ウェディのところにいると、よく差し入れで出してくれる。
普段、コーヒーは全然飲まない私。
どちらかというと、好みではない。
でも、このコーヒーは甘くてミルク加減とか絶妙で、超おいしい!
自分から飲みたい!ってお願いしちゃうくらいだった。