お母ちゃんのルビー

Country
Vietnam
Location
Châu Bình / Hanoi
Schedule
2014-09-02-2014-09-10


翌朝。
ガーと一緒に近所の食堂で朝ご飯。
やさしいお味が、疲れた体に染み渡る〜。

話によると、すぐそばで、
ガーとホアはルビーを採って暮らしていたんだとか。
行きたい!行きたい!
ガーとホアが所有する山だという、
ルビー鉱山に案内してもらうことに。



ここは採り尽くしてしまって、もうないんだとか。
たくさん掘った場所は、地下からの水で、池や湖みたいになっていた。

ガーの指には、ここで採れたルビーが。
素敵な指輪。ピンクがかわいくて、ガーによく似合ってる。
ベトナムの人が言うルビーって、
ピンクサファイアの色。
スリランカやタイで見たルビーの色とは全然違う。
鑑別に出したら、たぶんピンクサファイアって出ると思うけど、
ベトナムの人にとってこれはルビーなんだよね。
ブルーはサファイア、ピンクはルビーって認識なのかな。



この場所にはまだ、サファイアがあるという。



もう色も何もない、スリランカで言う
デッドストーン(死んだ石)のサファイア。
サファイアは他の石よりもずっと硬いので、
叩きながらガーが探してくれた。



丘を登ると小屋があった。



昔はここに住んでいて、ルビーを採っていたみたい。
ここにもザルがある。

湖みたいな採掘現場跡。
ガーと一緒にのんびり休憩。



近所のブタ。
すごい真顔・・・



ランチはガーのお家で家族みんな一緒に。
にぎやかな食卓で余計においしく感じる。
なんだか素朴で穏やかな気持ちになる。



ガーやお嫁さんが持ってる、
チャウビン産ルビー原石や、ルース、サファイア、
クイフォン産のアクアマリンのルースなど、
いろいろ見せてもらって購入。
交渉を重ね、おまけしてもらった。



ガーが呼んだ男の人が持って来た
5万円のアクアマリンに心奪われる。
超青い、超クリア。いままで見たことない美しさ。
さすがにもうお金がなくて買えない。
でも、この後、何度も何度も買えばよかったと後悔した。
それくらい、美しい原石だった。



家の中の蚊を、ラケットでやっつけるのにはまったり・・・



ガーにお揃いのシティアオザイトップスをもらったり。
娘みたいにかわいがってくれた。



お礼に、チリで買った指人形をプレゼント。



娘ちゃんと息子ちゃんたち。



また遊ぼうね。


翌日、ホテルのお父ちゃんが、
笑顔で送り出してくれた。
おかげで気持ちよく町を去ることができる。



バスに乗ってヴィンを目指す。



バスは、一気にぶっ飛ばし、
途中にあるガーの家は瞬殺で過ぎていった。
ホーチミンロードとの交差ポイントで、
乗り換えるつもりはまったくなかったけど、まだ14時。
ハノイまで行っちゃおうと、走ったが、
バスは行っちゃった・・・



変な男がハノイハノイ!
言って食堂前で待つように言ってくる。
客引きかな。でも必要ない。

バスがやってきて乗ろうとしたら、
声かけてきた男たちも一緒にバスに乗ってくる。
激混みバスで席は1席しかない上に、
通路で寝るように言われる。
お金の支払いをいきなり要求されるも、
言葉がわからず、ノートに書いてもらうと、200000ドン。
支払おうとすると、一人300000ドンとかわけわかんないこと言い出す。
明らかにおかしい。
ハノイからヴィンに行く時はそんなにしなかった。
『ノー!ノー!』
それでも一人300000の姿勢を変えない様子なので、
『ノー!だよ!!!』
ぶち切れてバスを降りた。
お金を請求してきた男たちも一緒に降りる。
どうやら紹介料的なものをふんだくろうとしている様子。

そんなのなくたって、バスは簡単に止められる!!
ダッシュでヴィン方面に走り、次のバスを拾おうとすると、
男たちも走って先へ行こうとする。
『付いてくんな!』と大声で怒鳴りながら、あとを追う。

ハノイ行きのバスがすぐ来て、
こっちが先に手を挙げバスを止めると、
男たちがすかさずオレの客だ的な感じで乗り込んで来る。
なんなんだ!
『関係ない!ノーノー!!!!』と激怒。
バスの運転手さんはすぐに靴入れを用意してくれて、
とにかく乗れ、わかったわかったとやさしかった。
バスのスタッフもいろいろ察してくれて、すぐに乗せてくれた。
何にもしてないのに一人500ぼろうとするなんて、サイテーだ。
観光客がいそうな道は悪い奴もいる。
バスはキレイで、すいてて、快適にハノイへ。



バスステーションのタクシーに乗ったら、
異様な程メーターが進むのが早くて、
30000ドンになったところで、そこでおろして!と下車。
やっぱりぼったくりタクシーだった。

ぼったりしない、無償のやさしさであふれていた
カンボジアから来た私たちからすると、
ベトナムは結構やっかいなことが多かった。

翌日。
ヴィンで出会った清水さんとお食事に。
アクアマリンのすごかった話を報告。
なにかトラブルになった時に、助けを呼べる人がいるというのは、
本当に心強かった。

こうしてアクアマリンを採る旅は終わり。
ベトナムは大冒険って感じだった。
そして、誕生石を採る、世界一周の旅も終わり。
でも、まだまだ宝石探したい!!

そんな想いがある限り、
私たちの旅は続くのだった。