サンタクルスのカンナバル。
カーニバル・お祭り。
各グループごと統一のいろんな衣裳をまとい、
陽気な音楽を奏でながら町中を練り歩いている。
南米の音楽・生演奏に包まれ、
自然と体が踊り出す。
ここまでは、陽気で好きなのだが・・・
やっかいなのは、
町中でインクの入った水風船を投げまくる!
インク入りの水鉄砲を撃ちまくる!こと。
走行中の車の荷台から、町ゆく人をめがけて、
インク爆弾!ボム!!
道を歩けば、建物の上の階から
バケツいっぱいのインク水をぶちまけられる。
道沿いの商店やホテルも門やシャッターを閉め、
ビニールシートでカバーしてる。
みんなやりたい放題。
私たちは宿のベランダから高みの見物。
そんな中、
ホテルの人にもやめた方がいい!と止められたが、
空腹をがんまんできず、
もうひとりは汚れてもいい洋服を着て
クレイジーな町に飛び込んだ!
すると、やっぱり・・・
全身インクまみれで帰って来た。
必死の思いで買ったハンバーガーも、
インクまみれで食べられなかった。
・・・宿で耐えること3日間。
ようやくカンナバルも終わり、
町が平和を取り戻した、3月5日。
みんな鉱山に行けないと言うが・・・
本当に行けない!?
本当に、本当に???
またまた~!
と、なぜか信じない?信じたくない?私たちは、
ここでこれ以上の情報収集は諦め、
ボリビアとブラジルの国境近くの
山の中にあると噂される鉱山を目指し、
まずは、
ボリビアとブラジル国境近くの町に行くことに。
国境近くの町の名は、プエルトスアレス。
ここに行けば、
鉱山で働いている人や、
新たな宝石店があるかもしれない。
行ってみたら、案外鉱山に行けちゃう!?
と勝手な妄想。
サンタクルスの町からは、夜行バス。
運がいいのか、席は2階の最前列。
事故ったら、窓から飛び出しちゃうなと
恐怖を覚えつつも、素敵な景色。
出発時間、到着時間のどちらも遅れ、
15時間近くかかってプエルトスアレスの町へ。
美しいジャングルの中に、
まっすぐ一本キレイに舗装された道が続いていて、
バスは快適だった。
到着したプエルトスワレスは、
真っ白な砂が舞う、日差しの強い町だった。
今までは観光地を中心に旅をしてきたが、
ここは観光地ではない。
英語はまったく通じない。スペイン語オンリー。
鉱山はブラジルとの国境近くにあるらしいというので、
まずはブラジルのビザを取りに大使館へ。
無事ブラジルビザを取得し、
今度は、本格的に聞き込み調査をするため、まずは宿探し。
タクシーの運転手さんにオススメの宿に連れて行ってもらう。
ボロい宿だったけど、お値段も部屋もよし。
すぐに決めて、本題の鉱山探し。
宿の周りを散策するも、
プエルトスアレスの町は、
とても小さく、宝石店などはなかった。
これは想定外。
しかも、超暑い。
ということで、
とりあえず宿に戻り、宿の人に、
ボリビアニータの鉱山に行きたいということ伝える。
すると・・・
「わかった、わかった」
「でも、今はダメ」
「15時になったら連れて行く」
と言っている。
わずかに勉強したスペイン語単語を聞き取るだけなので、
たぶんそんな感じ。
なぜ15時なのか?
たぶん、宝石店にでも連れて行って欲しい、
と勘違いしているのかもしれない。
宝石店のお昼休みが終わる時間なのかもしれない。
まあ、宝石店でもいい。
ボリビアニータに徐々に近づいている感じがしてきた。
そして、15時。
宿のお兄ちゃんに、15時だよ。と伝えに行く。
お兄ちゃん、タクシーを一台止め、
運転手さんとなにか話している。
どうやら、この運転手さんが
連れて行ってくれるようだ。
鉱山に?
それとも宝石店に?
よくわからない。
そしてどのぐらいの距離?
お金はいくら掛かる?
わからないことだらけ。
本当に、大丈夫かな?
と思いつつも、他になにも情報がないので、
タクシーに乗り込む。
すると、3分ぐらいして、
とある家の前で、降ろされる。
そこは、
鉱山でもなければ、
宝石店でもない。
表札もない
ただの家の前。
えっ!?
こ、ここ?
求めてる感じと全然違うんですけど・・・
運転手さん、家のインターホンを押す。
しかし、反応はない。
そして、ここで待っててと言い、去っていった。
えっ?
行っちゃうの!?
ここどこ?
この家になにがあるのか!?
鉱山で働く人の家!?
鉱山について知っている人の家!?
それか何か違う風に伝わったのか!?
不思議に思う中、何気なく、
家の門の隙間から、門の中を覗いてみた。
ん?
ん!?
んーーーーーーっ!?
奧に、きょ、巨大なものがっ!!
あっ、あれは!?