アメシストと大きなダイヤモンド

Country
USA
Location
Crater of Diamonds State Park
Schedule
2014-10-15-2014-11-06
Target
Diamond / Amethyst
採掘4日目 10月20日。

9:15に、レッツPark!
公園にある2カ所の立派な洗い場の内、
ちょっと遠くにある洗い場でハイエナ作戦。
この作戦はアダムがやっているのを見て、
やり始めた作戦。



公園では、洗い場の水が濁りすぎているときや、
何のタイミングなのか、決まりはなさそうだけど、
定期的に水の入れ替えをしている。
そうすると、洗い場の底にたまっていた泥が一気に外に放出される。
公園に来ているのは、ほとんどがダイヤモンド探し素人の観光客。
ダイヤモンドがあっても見逃して捨ててしまっていることも、
上手に土が洗えていないこともしばしば。
しかも、それなりの量がたまっているため、
排水溝口にそれが流れ出ている可能性大。
つまり、ピンポイントでおこぼれダイヤモンドが見つかる可能性があるのだ。

といっても、私もそんなうまい話が・・・と思っていたのだが、
前回採掘に来たときに、見事この方法でアダムがダイヤモンドを発見していた。

というわけで、
人目も気にせず、掘る掘る。さらう。

さらに、丘の下のドレインと、ウエストドレインを掘って掘って洗う。

が、結局何も見つからなかった。

洗う作業の息抜きに、
今度は歩きながら、目で見て探すルッキング作戦。



すると・・・

地面の上にちょこん、キラリと光るものが。

あった!!!

といっても、ダイヤモンドではなく、
クォーツのポインターを発見!!

クォーツは特に価値はないけど、
そこら中にあるわけでもないので、
結構うれしい。

ダイヤモンドが出ない時は、
小さなクォーツのかけらでも拾えれば、
1日がハッピーになったりする。

ウキウキしながら拾い上げて見ると・・・

あれ!?
なんだか薄紫・・・
こ、これはっ!!



アメシスト!!

この公園ではうっすらでも紫色が確認できれば、
アメシストという判定をする。
しかも、アメシストはなかなか見つからないレアストーンなのだ。

ちなみに、クォーツの紫色になったものがアメシスト。
石の種類としては、クォーツの仲間。

今までこの公園で見つけたアメシストは、
ネックレスにした1つを除いて、
本当によく見ないとわからないくらいうっすら紫で、
人に見せるのはちょっぴり気が引ける感じだった。
しかも、世界一周で行った場所で、アメシストは見つけられなかったので、
この公園でもう少しアメシストを見つけたいと思っていた。

これは、ちゃんとわかる薄紫!
しかも結晶の先が欠けていない、ポインター!

やった!
念願のアメシスト、追加でゲット!

ウキウキ気分でやる気もアップし、
現実逃避のルッキングをやめ、
再び掘って、運んで、洗う作業。



すると・・・

またしても出た!!



今度はさらに紫がよくわかる、
クリアで瑞々しいアメシストのかけら!

今日は、アメシスト祭りだ!
ダイヤモンドは見つからなかったけど、
これはこれであり!!



帰り際、鑑定してもらったら、
ちゃんとアメシストだった。




採掘5日目 10月21日。

ビッグニュース!!



この日、大きなダイヤモンドが見つかった!!!
しかも2つも!!
うぉーーーーーっ!!!

1.21カラットのイエローと、
2.78カラットのイエロー!!

でかっ!!

これが自分だったら最高だけど、
残念ながら、見つけたのは・・・

常連プロフェッショナルの
Jerry Gullett(ジェリー・ガレット)さん。

この日も私たちは
いつものように採掘。

公園には見知らぬ常連のプロフェッショナルっぽい人もちらほら。
みんながどんなところを掘っているのか、気にならないわけはないけど、
ひたすら自分が信じる場所を掘るしかない。

そう思い、ウエストドレインという場所を
せっせと掘っていた時だった。
すぐ近くで作業していた常連さんがやってきて、
私たちに何か見せてくれた。
なんと!その手には!

・・・!!!

思わず「うわっ!でかっ!」と言ってしまうくらい、
大きなダイヤモンドが!!
し、しかも2つも!!

な、なにそれ!?

大きな固まりの方は、ぐじゃぐじゃっとしたダイヤモンドだったけど、
もう一つの方は、傷がなく、キレイな結晶で、つるんと輝いていた。
なんという美しさ!!
ウエストドレインの裏側を独自に掘り進め、見つけたんだそう!!

す、すごいーーーーっ!!!

この公園で見つかるダイヤモンドのほとんどは、
本当にとても小さな原石ばかりで、
うっかり地面に落とそうものなら、
2度と見つけられないかもしれない大きさ。

でも、このダイヤモンドは、2つとも、
パッと目で見てすぐわかるような、
ずっしりと、存在感のある輝き。大きい!!
さらに、この公園では、2カラット以上を見つけると、
見つけた人が好きな名前を付けて登録することができる。
公園に、歴史を残せるのだ!
う、うらやましすぎる!!

実際、公園内でこんな風に見せてもらうことはなかったので、
すごい衝撃的だった。
作業中でカメラを持っていなかったので、
写真はないけど、実物は本当に美しい輝きで感激した。

私たちのすぐそばで、こんな大きなダイヤモンドが見つかるとは!
とはいえ、どうやら採掘の方法が私たちとは違うっぽい。
よくわからないけど、洗った後の砂利が違う。
やはり常連さんならではのテクニックがあるのだろう・・・

そして後日、公園のモニターにそのダイヤモンドが!!



ちなみに、今、この美しい完全体の結晶の1.21カラットダイヤモンドは、
ネットで7500ドルで販売されている。
http://www.johnbetts-fineminerals.com/jhbnyc/gifs/63282.htm


採掘6日目 10月22日。



ダイヤモンドは見つからず。

毎日洗った砂利を持って帰っては、
乾かして部屋でチェック。
するも、ダイヤモンドはなし。