アクアマリン鉱山のはずが・・・

Country
Vietnam
Location
Quỳ Châu / Châu Bình
Schedule
2014-09-02-2014-09-10
Target
Aquamarine


翌朝7:00。
朝の町は、ちょっとした朝市と登校する学生たちであふれてる。
お父ちゃんの家に到着。朝日がまぶしい。



なにやら息子がケイタイを開き、翻訳で
「移動のための車を用意できなかった」
というような文章を見せてくる。
よくよく確認すると、バイクじゃなくて車で行くようす。
でもその車はチャーターできなかったのかな?
と思っていたらバスがやってきて、これに乗れという。
ヘっ!?バス!?
お父ちゃんが行き先を運転手さんに告げる。
お父ちゃんはバイクで行って、現地で落ち合うんだよね?

3人乗りで20㎞はさすがにしんどいか・・・
バスに揺られることしばらく。
途中までバイクで付いて来てたと思っていたお父ちゃんの姿はなく、
全然知らない場所でおろされる。
ここ、どこ?



しばらくお父ちゃんを待っていたけど、全然来ない。
電話しても、OKと言うだけだった。
どうゆうこと!?



かわいいお姉さんが声を掛けてくれたので、
なんとかジェスチャーで事情を説明し、
私たちの代わりに電話をしてもらう。
なんだか笑って盛り上がっている。
私たちはクイチャウから来て、
アクアマリンの鉱山に行きたいと伝える。
すると、旦那さんと一緒にすぐ近くの家へ連れて行ってくれた。



中からお母ちゃんが出てきて、
張り切ってルビーやサファイアのルースを見せてくれる。
違う違う、ルビーじゃない。



すかさず画像を見せて、アクアマリンが欲しい。鉱山に行きたいと伝える。
山の絵を描いて、トンカチで採って帰りたいと。
OKと言われ、お母ちゃんはどこかへ行ってしまった。
その間に、連れてきてくれた旦那さんが、
その山は100km離れた場所にあると説明。
ひゃっ、ひゃっきろ!?

お母ちゃんは帰って来ると、アクアマリンのルースと原石を見せてくれた。



なかなか透明感もあってきれい。カットもそんなに悪くない。
原石は1本300ドル、ルースは200ドル・・・た、高い。
ルックイェンのジェムマーケットの写真を見せて、
そこでは6本60ドルだったと説明。
伝家の宝刀『私達は本当の価値を知っています』をくりだす。
効果絶大。
お母ちゃん、わりとすぐ引き下がる。
お母ちゃんの名前はガー。
英語がちょっとだけ話せる。学校の先生をしていたことがあるそう。

もう一度鉱山に行きたいと言うと、OKと言う。
鉱山までは100km、一泊二日じゃないと行けない。
2HONDAで100ドル、3HONDAで150ドルだそう。

そんな長旅!?
ちょっと悩んだけど、このチャンスを逃す手はない。
二人だし、荷物もあるし、3HONDAでお願い!
明日、7:00に出発予定!

そうと決まれば、旅立つ準備。
バスに飛び込み、宿があるクイチャウまで戻る。



夕方、町に買い出しに行ったら、ふたたびお母ちゃんと遭遇。
なにやら、話があるそう。



お母ちゃんの話によると、よくよく調べたら、
明日、行く予定の場所は、
アクアマリンは採れない場所なんだという。
アクアマリンはスンレという場所にあるという。
スンレに行くには、片道150kmもかかるらしい。



そこから山登り4時間。
えっ!?4時間!?
しかもam2:00に着くの?
夜中まで山登るの?どういうこと?

もう、想像できないことばかり。
100kmも150kmもあんまり変わらない気がしてきた。
一泊二日から、二泊三日の旅に変わっていたが、
行ってくれるのならば、行ってもらおう!
交渉の結果、
宿代、食事代、バイクの燃料代込み、2HONDAで200ドルになった。

だけど、今日出会ったばっかりの見知らぬ人を信じて、
二泊三日も一緒に行動するのは超危険な香りが!!
そこで、お母ちゃんのパスポートを見せてもらい、すかさず写真!
そして、宿に戻り、ヴィンで出会った清水さんに、メール。
『3日経っても連絡がなかった場合は、探してください』と。

これで何かあっても大丈夫!
なわけはないけど、一応の保険は出来た。

明日はいよいよアクアマリンを採りに行ける!!
でも、150km、バイク2人乗りか・・・
私、耐えられるかな・・・