パイリンの宝石事情

Country
Cambodia
Location
Pailin
Schedule
2014-07-29-2014-08-14
Target
Ruby / Sapphire
パイリン2日目。
タクシーをチャーターして、いざ採掘場所へ。

と思っていたら、
なんと、待っていたのは、バイク。
それも1台。

車じゃないにしても、トゥクトゥクか、
荷台付きの何かと思っていたのに、
オンリーワンバイク!

まじで!?
と思いつつもしょうがないので、
3人乗り。



昨日話したときは、大丈夫って感じだったけど、
場所を知らないようで、いろいろ人に聞き回って、
あっちへこっちへ行ったり来たり。



たどり着いた川には、
誰もやってるひとがいなくて、橋も落ちてた。
もうひとり、ちょっとキレ気味・・・

その後、ようやく場所がわかったらしく、
それらしき川にたどり着いた。



なにやら採掘してそうな人達が!!!
川岸に少しずつ穴が掘られて、
池みたいになったとこをみんなが作業をしている。



お父ちゃんがやってるのを勝手に見学。



ながーいスコップで川の中に穴を掘って、
掘った砂利を、ザルに入れてたまると、
川の水でジャラジャラ洗う。



ザルはダイヤモンドを掘ってた時のスタイルとも、
スリランカのスタイルとも違う。
水平にクルクル回してふるって、
上の方にたまった余分な大きい石を取り除き、



さらに絶妙なテクニックで残った砂利をすき、



最後にもう一度、見落としがないか、手でチェック。
おお!採れてる!



採れた宝石は、石のくぼみに入れて、石でフタしてた。
グッドアイディア!
みんなこうしているみたい。




赤い石でも、ルビーとガーネットが出るみたい。
ピンクっぽいのがルビーなんだとか。

ちなみに言葉は通じないので、雰囲気です。
お父ちゃん曰く、ルビーとは言っておらず、
ピンクのはいい石的なことを、
それ以外の赤い石はそんな良くない石だと。

ザルを持ってきてたので、
私たちもやりたいという感じでいたら、
スコップを貸してくれた!
さっそくチャレンジ!



深くて、でっかい石がありすぎて、
全然上手に掘れない!
水の抵抗もあってスコップも上手に使えない!
むむむ、これは見るのとやるのは大違い。難しい。

さらに、ザルの使い方も難しい!!
今までのザル洗い技術が全然役に立たない!
大きすぎて、うまく中の石が回せない・・・
ううう、これはなかなかコツがつかめない。




しばらくトライしてみると、
赤い石が採れた。



お父ちゃんに聞くと、いい石ではないみたい。
ガーネットだったようだ。

掘り続けるも、なかなか砂利がすくえない。
お父ちゃんがザルでふるってる間に、スコップを借りる。
もっと掘っていいよってやさしい。

お父ちゃんは掘り進めた川の穴に潜って、
でっかい石をどけて掘ってた。
全身ずぶ濡れ。大変そう。

お父ちゃんにはスコップ貸してくれたお礼として1ドルを。
とても喜んでた。いい笑顔。
ハードな作業なので、
ときどき咳き込んでたのがちょっと心配。



ネットの情報だとパイリンでは、
みんな暇つぶし程度にしか採掘してないと書いてあったけど、
嘘だな。
みんなマジ、仕事のようにしている。
あんなハードな作業、暇つぶしじゃないでしょ。

とりあえず場所はわかったので、
お昼過ぎ、一端部屋に戻り、作戦会議。

パイリンでは、
自由に自分のペースで採掘が出来る。
この感じであれば、
ここに長く滞在して、採掘をしよう!!!

というわけで、午後から、
生活用品・食料を探しに行くことに。

が、しかし!!!
この町は小さな町、大きなスーパーはないらしい。
あるのは市場と小さな商店だけ。

タイには、セブンイレブンもミスドも、
大きなスーパーも日本食も・・・まるで日本かと思うくらい、
何でもあったのに、
国境を越えたら、なんにも無かった。
時代が違うんじゃないかってくらい、
こんなにも違うものなの!?

ショック!!
いっぱいタイで買っておけばよかった。
この旅、最大の後悔と言っても過言ではないぐらい!

そして、
言葉が通じず、欲しい物も上手く伝わらないので、
今日のバイクタクシー貸切は、早くも終了。
約束の15ドルを払う。
1日と言う約束だったけど、実質4時間ぐらい。
絶対に払いすぎなのはわかってるけど、
もめてもいやなので、支払った。

その後、市場のほうへ。
市場の周りには、昨日行った宝石店の他にもいろいろある。



別のお店にも行ってみる。



いろいろ興味を示すと、
バイクで違うお兄ちゃんが店に来てくれた。

英語がほんのりとだけ通じるので、
ルビーやサファイアについて、いろいろ質問。



気になる石がいっぱいあった。
これはもうちょっと勉強して、また買いに来よう!

その後、昨日ザルを買ったお店に行き、
採掘用のスコップ(意外と安く6ドル)購入。



その他にも、
シャワー室の前に置くマイクロファイバーバスマットを購入。
なぜかバスマットだけ奇跡的に最先端。
あと売っている物はみんな昭和風なのに。

そして、市場を歩いていると、
バイクタクシーで待合所にいる人達から、
「乗ってかない?」という声がかかる。
その中に、英語を話せる人を発見。

今日のバイタクお父ちゃんは、
英語を話せない。
場所を知らないのに知ってると言う。
短い時間でも当たり前のように15ドルもらう。
そもそも、15ドルは高すぎる。

ということで、
私たちも違うバイタクを探していた。
話してみると、英語は私たちよりも上手。
今日行った場所の写真を見せて、
そこに行きたい!と伝えると、
知ってる知ってると言う。
料金も1日10ドルで交渉成立。

これで明日の準備は万端。

夕方、別の宝石店を探すため、ちょっと遠出。
もちろん歩き。

すると、さっきのお兄ちゃんのお店に辿り着いた。
どうやら、こっちのほうが本店的な場所みたい。





ヒート(加熱)やアンヒート(非加熱)、産地など、
詳しく教えてくれて、石も見せてくれた。すごくやさしい!

ちなみにお盆の奥に見えているの青いのがサファイア、
手前右の紫色のはちょっと加熱したルビーで、
これをさらに長時間加熱すると、手前左側の色のルビーになるそう。
へ〜!焼く時間でも色が変わるの!?おもしろい。

こうして、2日目にして、
パイリンの宝石事情がわかってきた!!!