タイのチャンタブリにある
週末限定のジェムマーケットに
やってきたのだったが・・・
イマイチその仕組みがわからない。
すると、バイヤーと売り子で
ごったがえしているマーケットで、
元首相の麻生さん似のお父ちゃんに手招きされる。
ここに座って座って!
と英語で言われ、座ると・・・
宝石の売り子の人達が集まってきた。
テーブルには、ピンセット、ペン、電卓や計量測定器など、
道具一式が揃えられていて、
もしかしたら、日本人宝石バイヤーと思われたのかも。
でも、ラッキー♪
思いがけず、ジェムマーケットに潜入成功!
お父ちゃんの名前は、ウェディ。
どんな宝石が欲しいのか聞かれたので、
タイ産のルビーとサファイアを探していると伝える。
するとウェディはちょっぴり困り顔。
どうやら噂通り、あまり産出・流通していないよう。
それでもトライしてみようかという感じで、
ウェディが声を出して、募集をかけてくれる。
ちなみに、ここにいる売り子さんは、
ほとんどの人が英語を話せなくて、
ウェディが通訳してくれる。
と言っても、ウェディも私たちも英語ペラペラではないので、
いくつかの単語で通じ合うという感じ。
宝石に詳しくないのが、ばれているからか、
みんなが持ってくる石は、
カットがあまかったり、クラックだらけだったり、
質の悪いものばかり。
スリランカで鍛えた目は節穴じゃない。
ダメなものはわかる。
いいのはよくわからないけど。
すぐさまお断り。
向こうはお金持ちのようで、
次々と売り子のおばちゃんたちが押し寄せていた。
ウェディはサファイアを主に専門としてるらしく、
超大量のサファイアを見せてくれた。
小っちゃいけど、青いね〜!
そんなこんなしてると、
ウェディに誘われ、お昼ご飯をごちそうになる。
チキンタイカレーが超辛うまい!
こっちのミルクティーはキャラメルみたいな味。あま〜い。
手提げビニール袋に氷りとストロー!
なんというラフスタイル!
ジャムマーケットの通りにも、小さなお店がたくさん出ていて、
所狭しと宝石が並べられている。
へ〜!おもしろい!
そして、ふたたびあの机へ。
結局、10時からマーケットが終わる18時半頃まで、
8時間半もジェムマーケットに居座り続けた。
この日は、念願のチャンタブリ産のグリーンサファイアなどを購入。
売り子さんの話によると、やっぱりタイ産のルビーはもうないとのこと。
結局、見つからなかった。
あと後わかったのだが、
ここのシステムとしては・・・
私が机を借りる。そして石を買う。
↓
買ったお金の何%かがウェディに入る。
ということのよう。
なので、ウェディにとっては私はお客さん。
お昼ご飯以外にも、適時おやつも出てくる。
もちろん石が本物かも見てくれるので安心。
無理矢理、高い物を買わそう!
という感じじゃないのがよかった。
私たちが、お金持ちでも宝石バイヤーでもないと
わかったからなのかもしれないが・・・とても親切。
ちなみに、売り子のほとんどが普通のおばちゃん。
どうもボスがいて宝石を預かり、
売れれば手数料をもらっているらしい。
タイの人はスリランカと違って、
こちらに買う気がなければ、その石はすぐ諦める。
ただ、他のものを粘り強く進めてくる。
ここに集まるルビーやサファイアは、
ほとんどタイ産ではなく、アフリカやミャンマー産。
ちなみに、ミャンマー産はみんな「ブルマ、ブルマ」と言う。
どうやらミャンマーの昔の呼び名、ビルマのことのよう。
スリランカ産も昔の呼び名で、セイロンと言っていた。
チャンタブリでの採掘事情を聞くと・・・
この近くの採掘現場を知ってるっていうけど、
サファイアは出るけど、ルビーは採れないという。
『でもサファイアでもいいから行ってみたい!』
と伝えると、苦笑い。
ルビーのことをずっと聞いていると、
カンボジアのパイリンにはほんの少しあったらしい。
10年前の話し的なことを言ってた。
翌日は、日曜日で、ジェムマーケット最終日。
この日は、お昼頃に来るといいよ。と言ってたので、
12時ごろに出動。
歩くのが面倒なので、初のバイクタクシー3人乗り。
どこにつかまっていいやら。どこに足乗せていいやら。
日曜のジェムマーケットはもう気が抜けてた!
バイヤーも売り子も少ない!
ウェディのところへ行くと、先客があり忙しそう。
この日は、隣にいた韓国のおじちゃんがサポート。
おじちゃんはイエローサファイアを専門に買い取っているらしく、
「こんなイエローのサファイアがいいんだ!」
と教えてもらう。
明るい黄色のものより、
少しオレンジがかった山吹色みたいなイエローがいいそう。
が、基本、この人もやる気なし。
売り子が来ているのに、なにをしてるかと思えば、
Youtubeチェック。
ひたすらボクシングの動画を見てた。
なんだかクスッと安心する光景。
この日は、
厳選したタイ・バンカチャ産のグリーンサファイアを、
1カラットあたり500バーツだったのをまけさせまくり!
チャンタブリ産の非加熱ブルーサファイアカボションも、
1カラットあたり500バーツをねばって、
4.5カラットで1000バーツにしてもらったり・・・
いろいろお買い上げ。
今日もお昼は、ウェディと。
タイヌードルは、鶏の足がそのまま入ってて
恐ろしかった・・・
味はまあまあ。
最終日はやはり活気が無く、16時に終了。
バイヤーも売り子のおばちゃんたちも、
どんどん帰っていく。
がらーーん。
寂しい感じのジェムマーケットで、
気が抜けていると・・・
ウェディ「今日はキャンドゥ!」
どういうこと!?