ダイヤモンドハンター・トム

Country
USA
Location
Crater of Diamonds State Park
Schedule
2013-11-09-2014-02-04
Target
Diamond
この公園で発見される石は、
ダイヤモンドだけではない。



この中で、

 *Quartz:クォーツ(水晶)
 *Calcite:カルサイト(方解石)
 
は、透明で、白っぽくて、わりと小さいので、
いつもダイヤモンドだと勘違いしてしまう。



これは私が見つけたもの。
ダイヤモンドだと思い、鑑定しにいくと、
クォーツかカルサイトのどちらか。

ホントにダイヤモンドじゃないの~!?
と思うこともしばしばだが、違うらしい。
わかるヒトには、わかるようだ。




さて、12月3日、記念すべき?
20回目の採掘!


ジョアンのアドバイスをヒントに、
イースト ドレインと呼ばれる場所の土を掘る。
川の溝に溜まった泥をを中心に集めていく。

そして、この日も新たな出会いが。



彼の名前はトム。

私はいつも通り、スクリーンを使い、
見よう見まねで覚えたふるい方で、
泥をふるい、ダイヤモンドを探していた。

洗った後に、
スクリーンに残る砂利を机の上にひっくり返す。
こんな感じ。



カードの端っこを使い、
この中にダイヤモンドがないかを確認していく。
なければ、同じことを繰り返していく。
ちなみに、なぜカードを使うかというと、
他の人がそうしてたから。
主に、ナイフ派、カード派、ピンセット派といるが、
私は、カードが使いやすかったのでカード派に。

すると、そんな私を見ていた彼は、
ちょっとおいで的な身振りで、
私にスクリーンの正しい使い方を教えてくれた。


彼がトライすると・・・



真ん中に、白い石が集まってる!
どゆこと!?

同じ場所の泥を洗ったのに、
全然違う!!!

「ダイヤモンドはヘビーだから、
 こうすれば、
 重い石が中央に集まるんだよ。
 ダイヤモンドがあれば、
 中央に集まるんだ。」

「これなら、わざわざ、
 カードやナイフを使って、
 出した砂利を全部時間をかけて
 探す必要がないでしょう?」

って、トムはほほえんだ。

とっても紳士的で、
英語がイマイチわからない私でも感じ取れる程、
上品な英語を話しながら、
丁寧に、やさしく、わかりやすく教えてくれた。

は、はいっ!!!
今まで超ムダな作業してました!!

さらに・・・



トムがダイヤモンド発見者だったことが判明。
しかも、今日発見!?



私に触らせてくれたーーっ!!!

トムは、遠くから来ている人で、
今まで12回ここへ来て、
2個ダイヤモンドを見つけたという。
これはかなりの凄腕!

彼は、歩いて見つけたのではなく、
泥を集めて洗う方式で見つけたとのこと。

この公園では、
ダイヤモンドの見つけ方を話す人は多いのだが、
結構、その人自身は見つけてないパターンが多い。
すごい人かと思ったら、見つけてないんかい!的な。
やはりダイヤモンドを見つけたことがある人の
本物の教えは、
ためになる実践テクニック!!

さっそくトライ。



実際やってみると、
見てるのとやるのとでは結構ちがくて、
めっちゃむずかしい!!!
でも、回を重ねるごとに、
なんとなく形になってきた。

トムも、チェックしにきて、
「エクセレント!」って言ってくれた。



それが自信になった。
やっとスタート地点に立てたような気がして、
(もう一ヶ月近くも経ってるけど)
やる気がみなぎる!


彼曰く、ダイヤモンド探しの極意は・・・



「メニメニ マテリアル」


何をたくさん?

マテリアルって何!?

これはよくわからなかった。




「ライク ア マシーン」


ラ・・・、ライク ア マシーン

マシーンのように。

これは意味がわかった。

ものすごく、心に響く。

そうだよね、
マシーンのように、
マシーンのごとく、
たくさんやらないと、
出ないんだね。
それが、
ダイヤモンドを探すってことなんだね。


わかったよ!
トム、ありがとう!!!

そしてマテリアルの意味を
宿に帰ったら調べてみるね。




翌日、トムは手紙を書いてきてくれた。

「ダイヤモンドを見つけるヒント」

最初、なんだかわからなかったけど、
イラスト付きで説明してくれてあった。
マテリアルすら理解できないことで、
たぶん英語がほとんどわかってないと気づき、
文字であれば翻訳できるだろうと
手紙にしてくれたのだと思う。
(ちなみにマテリアルは、原料。
 昨日教えてくれたのは、
 たぶん沢山の泥を洗うのが見つける秘訣ということかな。)

手紙には、
どうやってこの場所が生まれたのか、
ダイヤモンドが出る地層には、
こんな石が含まれているとかが、
たぶん書いてある。
もちろんその場ではよくわからないので、
宿に戻って翻訳しよう。




さらに、もうひとつ
小瓶をプレゼントしてくれた。



中に入ってる赤い綺麗な石。

これは、ガーネットなんだとか。




ガーネットといえば宝石!?

1月の誕生石だ。
私のお母さんの誕生石!!



しかも、このガーネット、
この公園の土を洗っていて、トムが見つけたものだと言う。





知らなかった。





この公園でガーネットが採れるなんて!!!!





ガーーーーン。




そんなこと、
どこにも書いてなかった。
(一番上の写真)




しかも、宿に帰って、
トムの手紙を翻訳していくと・・・




ガーネットが出た場所の近くに、
ダイヤモンドがあるらしい!!!!




ガビーーーーン。




知らなかった。




知らないことだらけ。




というか、
私、ダイヤモンド採掘してるようで、
してなかったのかも!?




スキルアップしたものの、
この日も・・・
「No Diamond!」