はじめてづくしのオーハイム

Country
Norway
Location
Åheim
Schedule
2014-05-04-2014-05-09
Target
Peridot
トゥーレとお別れし、部屋に戻ると、
すぐにインゲが迎えに来てくれた。

お家に招いてくれて、またまた鉱物をいただく。
すると、インゲ、ガレージに無造作に置かれた
皮みたいなものを食べ出した。



なにを食べているのか気になって聞いてみると、
「ドライフィッシュ」なんだとか。
お初。一口もらって美味しい!と言ったらお土産にくれた。
2ヶ月間、寒風にさらして作るんだって。
ほほう。日本でいう干物みたいな、珍味みたいなものだ!
ドライフィッシュが好きだというのが珍しいらしく
喜ぶ私を撮影するインゲ。
かわいい。



続いて、ミュージアムにも連れて行ってくれた。



中に入ると、昔の写真や、インゲの会社の説明、
オリビンの砂・粉の過程もあったり、
もちろんペリドットも極上のものが!!



息を飲む美しさ・・・
色も輝きも全然違う。
でもやっぱりいいものはメロンゼリー色なんだ。

このミュージアム、バスか何かで観光客が来る時だけの
月に2回ぐらいしかオープンしないのだとか。
だから、ホントは、もっとすごい原石があるらしいけど、
この時は見ることが出来なかった。
でも、充分満足。



このあとやってきたのは、SKULE。
スクレ・・・スクールのことかなと思ったら、
正解。学校だった。



地下に降りていくと、石を磨くための秘密基地が!!



インゲが石をカットし、
なにかを書いている。



やってみるかい?と、インゲ。
初、磨きにチャレンジ。
石を研磨機に押し当て、磨いていく。
音は大きくてうるさいし、手にかかる負担もかなりのもの。
まっすぐ押しつけるってすごく難しい。
刃を何度も換えて磨いていく。



通常は3時間ぐらいかけて磨くらしいが、
時間がないので、30分だけ。
3時間磨いたものとは雲泥の差だったけど、
お土産にもらった。これはこれでアリ!!!
見るのとやるのは全然違って、すごく難しかったけど、
またひとつ思い出の宝物が増えた!



翌日は、部屋で、石の整理。
日本に送るため、石を紙で包んだりして荷造り。

ちなみに、私たちが泊まった部屋は、
スーパーの裏手にあり、
宿の看板もない。
宿泊施設なのか、従業員の寮なのか、
なんだったのだろう!?

宿泊代はスーパーのレジで支払った。
謎だ・・・



この日は、夜、インゲがやってきた。
窓の外は明るいが、これでももう夜の8時。
これまでのお礼に、私たちが持っている
チリのラピスラズリやボリビアのアメトリンをプレゼント。
インゲ、アメトリンに興味津々。
初めて見たと喜んでくれた。

せっかくなので、
私が歌手だと言うことをちゃんと知ってもらうため、
パソコンで動画を見てもらうことに。

私の動画を見ると、
インゲはいきなり自分のカメラで動画撮影!
どうやら私の歌を気に入ってくれたみたい。
名前忘れないよ!って言ってくれた。
うれしいな。
それならばぜひ!とDVDもプレゼントした。

あと、パソコンのタイプキーに、
ひらがなが書いてあったことに、とても驚いていた。
それも写真に収めていた。
そうか、ノルウェーのパソコンは、
ノルウェー語の文字だもんね。
オーハイムには日本人めったに来ないもんな。きっと。



翌日、オーハイムを離れることを決めていたので、
インゲに最後のお願い。

『あそこに行きたい!』

じゃん!!!



日が沈んじゃう時間が迫っていたけど、
連れて行ってくれた。
すでに日は当たらなくなってたけど、
夕焼けがきれい!

話しを聞くと、この秘密の場所・・・
インゲが作った場所だった!
せっかく観光客がこの町に来ても、鉱山には入れない。
だから、この場所を作ったのだとか。
ここで楽しんで、ペリドットをお土産に、ということみたい。

インゲの持ち物なので、ここがいいよ、と、
新しくペリドットを撒いた場所を教えてくれた。

インゲも一緒になって探してくれる。
なんてチャーミングなの!



普通はお金を取るとこもあるけど、ここはタダ!
どうしてお金を取らないのかと聞くと、
なぜかわからないって笑っていたけど、
本当にただ、このオーハイムを愛していて、
えばらない、欲もない、心優しい人なんだと思った。
誰かに喜んでほしいという、
インゲのあたたかい想いがすごく伝わってきた。
そんなステキなことができるインゲに出会えて、
うれしかった。

私には家にも鉱山にも
たくさんペリドットあるから、十分だ!とも。
それは照れ隠しなはず。

カップ麺の空きカップいっぱいに、
ペリドットの粒を拾って帰る。

帰りのオーハイムの村も夕焼け、
海に反射して、本当にビューティフルだった!

インゲとハグしてお別れ。
また会いましょう!って私が言ったら、
ちょっと考えて、メイビーって言ってた。
そう簡単に会えるものじゃないと、
インゲはわかっていたから、
OKって気軽には言えなかったんだと思う。
そういう真面目な部分も全部ひっくるめて、
本当にやさしくて、いい人だった!
また一緒に石拾いに行きたい!!!



オーハイム最終日。
朝、スーパーの中にある郵便局で、
ペリドットとエクロジャイトを日本へ。
箱2つで30キロオーバー。
日本に送るなんて初めて!って感じで、てんやわんや。
でも、このやりとりも楽しんでる。

やっぱりオーハイムから、
長距離バスのバス停まで行くバスが出てないらしく、
インゲが、タクシーを手配してくれていた。

本当に、本当に、なにからなにまでお世話になりました!!