アクアマリン、かなりヤバイところだった

Country
Vietnam
Location
Xuân Lẹ
Schedule
2014-09-02-2014-09-10
Target
Aquamarine


翌朝5:30。
鶏の声で起こされる。
蒸し暑かったり、蚊に襲われたりで、あまりよく眠れなかった。

もうひとりの熱は夜中にすっかり下がった。
なんとか一緒に鉱山まで行けそう。
大きな荷物は全部預けて、靴も川用にチェンジ。



7:00いよいよ出発。
二人乗りでまた細い凸凹道を行く。



民族の人のお店で、
山の上で食べる用のインスタント袋麺を購入。

と、いきなり目の前に大きな川。
昨日のような橋渡しの船はない。

どうするの?

思ったら・・・



バイクのまま川に突っ込んだーーー!!
え!マジ!?川をバイクで!?

これが、事前情報で調べた、
いくつものストリームを越え・・・ってやつ?

ホアは大丈夫だから、そのまま後ろに乗ってろ!
って感じで私を後ろに乗せたまま川を渡った。
川をバイクで渡る・・・そんなの、考えたこともない。
意外と行けちゃうものなんだ。



大きなカゴを持った民族っぽい女性たちは、
普通に歩いて川を渡る。

坂を登って赤土の道をしばらく行くと
また結構なストリーム。
またか・・・

べちゃべちゃの赤土の道を進むと、
また新たなストリーム。
ストリームっていうか川でしょこれ。
今までで1番大きく流れも強く、深い。
腰くらいまである。



まずは私たちが歩いて渡る。
太ももの上の方まで水位はあって、石も滑る。

続いてトゥーがエンジン全開で川を渡る・・・
が!!



マフラーに水入ってしまったようで、
川に入ってすぐバイクが止まる非常事態。



動けなくなったトゥーのバイクをみんなで押して渡る。
ホアは一気にエンジン全開で川を突っ切った。



ここでトラブル発生。
トゥーのバイクはマフラーに完全に水が入ってしまったようで、
エンジンがかからない。
しばらくエンジンふかしたりいろいろしても、調子悪い様子。
ダメかな・・・

荷台にたくさんの人を乗せた大きなトラックがやってきて・・・



そのまま川を渡って行った。
こんなのが当たり前の生活なんだろうな。



このまま先に行けないかも・・・
そう思っていると、なんとかエンジンがかかった。
よかった。



峠を越えると美しい山が見えてきた。
朝靄がかかる美しい山と田園。空の淡い水色がなんとも言えない!

ここから先は歩いて行くとのことで、
民家にバイクを置かせてもらう。
民家の人にジェスチャーで山登ってくる!とアピール。
すると、ベトナムの帽子を貸してくれた。



現地の人になった気分で山へ!
さらにストリームを歩いて渡る。水牛もこんにちは。



あの山を目指すらしい。
はいはい、噂の登り4時間ね。
岩が割れた様な場所が見える。



田んぼの柵の中に入って行って、しばらく歩く。
小さなストリームをいくつか越えて。



急な斜面を登って行くと、トゥーが木で杖を作ってくれた!!超楽!!!
トゥーは久しぶりに再会する人がたくさんいたようで、
おじいちゃんたちとも挨拶してる。



水牛か何かの通り道のような細いくぼみの道がずっと続いて、
滑らないように歩いて行く。
牛が通る溝もある。



しばらく行くと激しすぎる急な上り坂!斜面!
持参した水もすぐなくなって、すでに汗だく。
ものすごい汗!超ハード!!!
斜面の中腹でギブアップ!休憩を挟んでもらう。



「まだまだ先だよ!」だって。



あーーーー。
暑い・・・しんどい・・・もうろうとする・・・
本気でちょっと今回はリタイヤかも。

トゥーもホアも早い。早く早くと、ついて行けない。
気づいたら手の甲にヒルが!!!
『ぎゃーーーっ!!』
すぐにホアがとってくれた。

さらに急な斜面を登りきって、
なだらかな道をしばらく行くと
小さなストリームに出た。
トゥーは大っきな葉っぱを採ってくれた。



山の中腹の川で休憩。
トゥーが葉っぱを上手にカットして、
扇子のようなうちわを作ってくれた!超涼しい!ありがたい!
なんでも作れちゃうんだなぁ。



川の砂場には蝶々がたくさん止まってる。
しばらくしたらたくさん人が登って来た。
山の木を切ったりする人を捕まえる人のよう。
森林組合とかの人かな?と思っていたら、
雲行きが怪しい・・・
何か話あっている。



ホアが暗い顔をして、
今来た道を戻らなければならないと、砂に絵を描いて説明。

え?なんで?

私たち、木を採りに来たんじゃないよ?
何も悪いことしてないよ?

とにかく言葉が一切わからないので、
ちゃんとした事情はさっぱりわからないのだが、
ここから先に行くことを禁じられた様子。

ジェスチャーによると、
この山の上にあるアクアマリンの鉱山へ行くのは、
JAPANはNOらしい。
外国人は行ってはいけない場所なのかな?

ならば、私たちの代わりに、
トゥーとホアで採りに行ってきて!
とお願いするも、
どうやら、二人も行くことを禁じられた様子。
どうなってるの?

もしかしたら鉱山の管理をしている人なのかな?

トゥーもホアも関係者じゃないの?
誰でも採っていい場所じゃないの?

彼らは警察官だったようすで、
とにかく、強制下山。
ブーーー!だって。



なぜ!?
なにがなんだかさっぱりわからない!

頭の中が?????はてなだらけ。

ここまで来たのに!
最後のミッションなのに!

あきらめきれない・・・
あきらめられない・・・

タダじゃ帰らないぞ。
もしかしたら、道に落ちているかもしれない。
今来た道を全力で見つめる。

その途中、ついに!



アクアマリンを発見!



警察官に聞くと、
ここは拾っていいというので、集中!!

でも・・・



何か撮られてるし、監視されてる・・・
こ、こわい。



壁を掘って、クォーツも見つけたけど、
早く行けとせかされて、
強制下山。
あんなにしんどい思いして登って来た斜面なのに・・・
無念。



ふもとの家に戻って事情を説明すると、
あたたかいお茶を出してくれた。
もう、のどからから。染み渡る〜!

でも、まだ諦めきれない私は・・・