私たちが泊まったホテルの1階。
実はこのホテル、1階は宝石ショップだった。
このルックイェンでは、
宝石の売買と共に、宝石を使った絵が有名らしい。
どうやって、描いているのかというと・・・
透明なアクリル板の下に、描く絵を置き、
まず接着剤的なものを塗り、
その上から振動させて慎重に宝石の粉を落としていくみたい。
これは、細かい作業だ。
絵を描く人以外にも、この町のいたるところに・・・
宝石の粉を選別する人、
石を砕き、粉にする人。
どこにいても石を潰す音がカンカン聞こえる。
せっかくなのでお願いして、私もやらせてもらうことに。
鉄の棒を振り下ろして石を潰すのだが、
この鉄の棒が結構重い!すぐに腕が痛くなる。
振り下ろすと、細かく砕けた石が煙のように舞い上がる。
だからみんなマスクしてるのね。
これは、見た目よりキツイ仕事だな。
でも、みんな涼しい顔で作業している。
出来上がった絵は、なぜか道ばたに干してある・・・
ジェムマーケットは朝だけなので、
午後からは町を散策。
ルビーの鉱山はどこにあるのか・・・探さないと。
町を囲む山々が、実はカルサイト(大理石)で出来ているらしく、
あのどこかに宝石が眠っているらしい・・・
のだけど、行き方がさっぱりわからない。
なので、道行く人に、採掘現場の写真を見せ、場所をリサーチ。
ベトナム語がまったくわからないので、
とりあえず指さす鉱山があるっぽい方を目指してみる。
洋服をミシンで縫ってるお兄ちゃんが、
8km先にあるって教えてくれた。
ちょうどバスが通りかかりクラクション。バスに飛び乗る!
写真を見せると、連れて行ってくれるという。
これで安心。と思いきや、
降ろされた場所には採掘現場らしきものはなし。
白い石の彫刻の御殿だった。
言葉がほぼ何も通じないお父ちゃんは、
鉱山の場所も知らないって感じ。
だけど、中に招いてくれて、お茶を入れてくれた。やさしい。
こうして散策終了。
このままだと鉱山に行くのは難しそう。
ジェムマーケットで、鉱山がある場所の名前はわかったけど、
そこが具体的にどこなのかよくわからない。
ということで、そんな時は、
この町で唯一の私たちの強い味方。
彼女は、私が泊まったホテルのお嬢さん。
英語も少し話せるスーパーガール。
宝石の粉が欲しい。買いたいとお願いしたら、
袋に入れてプレゼントしてくれた、気が利くスーパーガール。
おみやげにと。よくできたお嬢さんに感心。
年齢を聞くと、なんと17歳の高校生。
若いっ!そしてしっかり者!
というわけで、
彼女に、鉱山に行きたいと伝えると、
バイクを2台手配してくれた!
明日は鉱山に行けるかも!
ルックイェン3日目。
夜中からずっと雨で、そのまま朝も激しい雨。
今日は1日雨の予報。鉱山は難しそう。
1階に行き、スタッフのお兄ちゃんに、
『今日は雨だから、バイク予約してたけど、明日に変更ね。』
ってジェスチャーで伝えたら、バイクのキーを渡された。
『だから、ちゃうちゃう!』ってもう一度。
少しだけ英語話せるお兄ちゃんに言って、なんとか伝わった。
雨の日はやることがない。
今日は雨だから朝市もないかなって思ったけど、
行ったら少ないけど、屋根の下でやっていた。
良心価格を提示してくれる、
美人親子からいくつかお買い上げ。
お母さん、賀来千香子さんに似てる。
ルックイェン4日目。
この日も、雨。
今日もダメか・・・。
8時頃、朝市に行ったら、
いつもいない観光客で賑わっていて、
いつも見かけない売り子たちもたくさんいた。
いつものお母ちゃんたちのところでスピネルを購入。
3日前は5ドルだったのに、
なんで最安が15ドルなんだ!って問い詰めたら、
最後は笑って5ドルになった。
その後、雨は小雨になり、
9時30分に、鉱山へ行くためのバイタクを予約していたから、
一応その時間にホテルに帰る。
『ぶるんぶるんで行きたいけど、バイタク来てる?』
って感じで言ったら、待ってろってジェスチャー。
どうなったのかわからぬまま、部屋で少し居眠り。
すると、1時間後・・・
雨がやんだから、行けるらしい。