ダイヤモンド採掘の理想と現実逃避

Country
USA
Location
Crater of Diamonds State Park
Schedule
2013-11-09-2014-02-04
Target
Diamond / Quartz
2014年1月1日、公園はお休み。
海外で過ごす初めてのNew yearは、
特にカウントダウンとかなく、地味だった。
テレビを見ながら、0:00になった瞬間、
宿の近くでささやかな花火が上がったけど・・・
大きな木に隠れて、全然見えなーーーい!
お昼頃起きて、宿の近所をぶ~らぶら。
以上、お正月おしまい。



1月2日、2014年採掘始め。
新年一個目のダイヤモンド発見者となるべく、
公園に向かうも、意外と人が少ない・・・

寒いし、新年のこんな時まで
ダイヤモンド探しをする人は、いないのかな。



私は悩んでいた。

なぜ?
なぜ、こんなにもダイヤモンドは出ない?

ほぼ毎日顔をあわせる公園のスタッフとは、
もう、すでに仲良し。
そして、2ヶ月掘り続けているけど、
まだダイヤモンドを出していないことを知っている。

あまりにもダイヤモンドが見つからないので、
翻訳サイトをフル活用して、
公園スタッフ宛の質問の手紙を書いてきた。
会話は出来ないが、文章ならば宿で翻訳できる。



ダイヤモンドよ、でろーーーーーー!!!
2014年第一号。
この日、まさかの奇跡が!!!!



起きませんでした!
「No Diamond!」

でも、手紙の返事をもらえた。
しかも、いろんな人が答えてくれたみたい。



宿に戻り、翻訳してみると・・・
たくさんのヒントが書いてあった。

ここでは、私が一番知りたかった2つの質問を。
翻訳が間違うとあれなので英文にて。
この公園でダイヤモンドを探してみたい人は、
ぜひ訳してみてください。

≪Question≫
We do not find yet the diamond. Please tell me that it is necessary for us to find a diamond. What's wrong with us?

≪Answer≫
Most people do not find diamonds their first time at the park, and it often takes a lot of hard work and dedication to find a diamond. The more park visitors learn about how to search for diamonds, and the longer they spend searching, the more likely they will be to find a diamond. But there is always chance involved. In the end, a lot depends on searching in the right place at the right time.

≪Question≫
Please tell me the percentage [rate] of wet sifting / looking of diamond found last year. (We just want your rough opinion.)

≪Answer≫
14 percent of diamonds found last year were found on the surface of the search area. 75 percent were likely found by wet sifting, while only 11 percent were likely found by dry sifting or another method.


1月3日、手紙の返事を参考に、
超寒い中、作業を続ける。
最低気温マイナス10℃(=華氏13℉)
そしてこの日、ダイヤモンドが見つかる。



もちろん見つけたのは、私ではない。
2014年の初ダイヤモンド発見は失敗。

このあと、さらにショックな出来事が・・・

入園料が値上げしてた!!!
2013年は、大人一人7ドルだったのが、8ドルに!
聞いてないよ~状態。
ちなみに、私たちは、常連の人に向けた回数券(20回分)を
110ドルで買っていたけど、これも120ドルに値上げ。
2014年に値上げするって知ってたら、
回数券、先に買えたのに~!!
公園のモニターにも、まだ7ドルって書いてあるのに~!!
(ちなみにモニターの右側には、
 最近公園で発見されたダイヤモンドの写真が載っている)




1月4日、体の調子悪し。
もうひとりも体調を崩したため、お休み。
持ち帰った砂のチェック。ダイヤモンドはなし。


1月5日、超極寒!超強風!!寒すぎて死ぬ!
もはや洗い場の氷り水の中の方があったかい。
洗った砂利を出してしばらくすると、凍る!!!
手袋やウエアもその場でどんどん凍っていく!!
ヤバイ、帰ろう。
とトイレに行くと・・・



今まで気にしたことなかったけど、
なんか書いてある。
しかも個室それぞれに、いろんなのが。
もちろん訳せないので、
男女トイレ全部のボードの写真を撮ってお持ち帰り。
いろんなメッセージがあったけど、
ほとんど雑学や公園のルールについて書かれたもの。
だけど、その中で、この写真のメッセージに衝撃が走った。

Around half of the Crater diamonds are found at home because our visitors are allowed to take the screened gravel home, not the dirt.

翻訳機によると・・・
「この公園で見つかるダイヤモンドは、
 約半分は自宅に持ち帰った砂利から見つかった」

な、なにーーーーっ!?
半分も!?
やっぱり、しっかりお家で見た方がいいんだ!!
っていうか、
もっと早くこのメッセージを知っていればっ!!!
くーーーーっ!!!


1月6日、やる気まんまんだったが、
気温マイナス6℃!朝起きた瞬間にお休み決定。


1月7日、ちょっと気温が上がって、マイナス3℃!
でもやっぱり水場作業は無理!この日もお休み。

とはいえやることもないので現実逃避。

以前、クォーツを採りに行ってから、
気になってた別のクォーツ鉱山へ連れて行ってもらうことに・・・



なんとゲートの柱もクォーツでできてる!
わ~~~!かっこいい!!



やってきたのは「Wegner Quartz Crystal Mines」。



凍りつく土の中からクォーツを発掘!
クォーツ探しは水場作業じゃないから、なんとか大丈夫。
ざくざく出る!!楽しくてたまらない!



ここに行きたかったもうひとつの理由がこれ。



「宝石袋」
たぶんそんな名前じゃないけど、
この袋の中に砂利が入っていて、
そこから宝石の原石を探す、というもの。
そんなにお高くないので、お買い上げ~!!!

だけど・・・



開けた瞬間、すぐ分かる!!!
探すまでもない!!!
30秒でみんな見つかった!!!
なんじゃこりゃ!


1月8日、雨が降り、超寒い。お休み。


1月9日、この日も雨のためお休み。
以前は雨の日も行っていたが、
雨&極寒は作業効率も悪く、すぐに限界が来るので、お休み。


1月10日、またもや雨・・・
さすがに4日も休んでいたから、
この日は雨でも行こうと思ったが、
どしゃぶりになり、断念。

う~~~ん!もどかしい!
なかなかお天気がみかたしてくれない。
気持ちを切り替えて、この日は町へ。



お正月だからか、金額だけが書かれた袋を発見。

これは、アメリカ版福袋!?

どうやらジュエリーの福袋らしい。
私は、普段福袋は買わない主義。
お得とはいえ、要らないものが入っていたら困る。
が、なんかネタとして面白そうという話になり、
$10の袋をお買い上げ~!!!



中身は・・・

じゃーん!!



ガビーン!!
なんじゃこりゃ!
超デカイ指輪2つと、変なネックレス。
大きな体のバディーでも大きすぎる指輪。
むむむっ、在庫処分品だな。これは!!!
やっぱり福袋は苦手だ。


そんなこんなで、あっと間に、1月11日。
やっと晴れた。
大雨の後は、ダイヤモンドを見つけやすいらしいので、
今日はやるしかない!!!!

と公園に向かうと、またまた見慣れた姿が!!
トムだ!!
今回もヒューストンというところから、
わざわざ来たのだとか。



トムは本当にジェントルマン。
私たちがどこかに行っている間に、
いつも差し入れをくれる。
わざわざ日本のものを買ってきてくれたりする。
ちなみに、この町に日本食品はなし。
たべっ子どうぶつ、うれしい~!!
ボンタン飴なんて、日本にいてもあんまり見かけないのに!
チョイスが渋い!
休憩タイムにぴったり。ありがたい!
会うたび、トムがもっと好きになる!



他のお客さんがいないから、机をひろーく使って、
怒濤の8連打。
こんなテクニックが身につくなんて、自分でもびっくり。



1月12日、1月13日・・・
こんな寒い日に、公園にいるのは、
ダイヤモンドをどうしても見つけたい人だけ。
みんな無言で黙々と作業を続ける。お互いが良きライバル。



ずっと休んでいたし、米国滞在2ヶ月を過ぎ、
私たちに残された時間は、最大で3週間ぐらい。
トイレの張り紙を見てから、
地面を見て探すよりも、掘って、洗って、
その場でダイヤモンドが見つからなければ、
持ち帰るためのバケツに砂利を貯めていく。これだけにした。
朝から閉園時間まで、7時間~9時間、
掘って、洗っての繰り返し。



気になる石を持って、
毎日、鑑定コーナーに行くが、「No Diamond!」。
公園スタッフのマギーも私も苦笑い。
だよね~。



ちなみに、ダイヤモンドが見つからないのは、
私たちだけじゃない。
1月3日にダイヤモンドが見つかってから、
他には見つかっていなかった。



通常なら2日で3個ぐらい見つかるはずなのに、
2014年はまだ一つだけ。



1月13日、アメリカ滞在66日目、47回目の採掘を終え、
見つけたダイヤモンドの数、0。