危機一髪!危険な採掘と、お宝が眠る家

Country
Cambodia
Location
Pailin
Schedule
2014-07-29-2014-08-14
Target
Ruby / Sapphire / Garnet
パイリン8日目。

秘密兵器を持って、いつもの川へ。
じゃん!!



みんなパワーアップして長くなったスコップを見て、
「おお〜!」ってリアクション。

いいでしょ?いいでしょ!?
ブロスが作ってくれたんだ〜!

気合いが入った私たちを見て、
アンが私たちの池に潜って、石を採ったりしてくれた。
ブンナは洗い場を増築、ザルの洗い方、
石の見方を実演してみてくれた。
みんな、本当にやさしいな。見返りを一切求めない。

ザルをふるったあとの細かい砂から、
ついに超小さなブルーサファイア発見!!



その後、さらにもっと小さな、
でも、つるんとしたブルーサファイアを発見!
いつものように、石のくぼみ入れておく。

今日もおいしいランチ。
もやしのすっぱいの、甘辛味噌豚肉?お魚。



雨がけっこう降り続いてる。
寒くて傘を差しながらご飯&作業。
池を広げようと、石もいっぱいどかした。

砂利をザルで洗っていると、急に洗い場の水かさが増す。
あれ?なんかおかしい。
なんだか水の勢いも強くなった?と思ったら、
ブンナとブンナの奥さんが
「今日はもうやめだ、あがれ、あがれ!!」
って感じの緊迫したジェスチャー。

え!?

どういうこと?

ふと、リュックを置いてた場所を見たら、
もうそこに川の水が迫っていた!

これはまずい!

すぐにもうひとりに上がって!と声を掛け、
とにかくリュックを持つ。

あれよあれよという間に川の水がせまって、
澄んでいた川が茶色に。

大慌てでブンナも奥さんもザルや弁当箱を片付ける。
急いで川岸へ。
元来た道へ行こうとするも、
すでに水が来ていて、道がない!
ど、どうしよう!!

ブンナが先導して、道なき道の土壁を這い上がっていく。
両手がふさがってうまいこと上れない。
とにかく、すごく怖い!!

振り返るとブンナの奥さんもぎりぎり。
対岸にいたリタも大慌て。
トゲの木々をくぐりぬけ、なんとか高台へ。

『今日採った石は!?』
もうひとりに聞かれて、忘れていたことに気づく。
あぁ、せっかく採ったサファイアだったのに・・・
とにかく逃げようと必死だった。
命からがら、助かったって感じ。

信じられないほど水が早くて本当に怖かった。
これが鉄砲水ってやつだ。あっという間。
一瞬の判断で流されるか助かるかが決まる。

いつも川で採掘しているブンナたちだからこそわかった。
私たちだけだったら、きっと逃げ遅れて流されていただろう。
川の採掘の危険さを知る。
叫ぶ声がするので、荷物をおいて、いつもの道へ。



さっきまでキレイに澄んでいた川は赤茶色の濁流になって、
大きな大木が流れていく。
いつもの道は増水して、もう見えない。
対岸の道にはものすごい早さの川の水が回り込んで流れていた。
とても怖い。一瞬で全てを飲み込んだ。激流に変化。

なんとかリタも堤防の上に避難したようす。
みんな無事でよかった。
子供たちがいなくてよかった。
もっとひどいときは、
この丘のすぐそばのところまで水位があがるそう。驚き!
対岸の堤防があんなに高いのにはちゃんと理由があったんだ。

アンは昼寝してて、
ブンナが起こしたからなんとか助かったみたい。
みんな助かって、ひと安心。
そして、ひと笑い。
ブンナは楽しそうに、
あんな森の中くぐって逃げてきたねってジェスチャーしながら笑ってる。
無事でホッとしたからこそ出る笑い。
怖かった。本当に怖い体験だった。
しばらく震えが止まらなかった。



とにかく今日は退散。
また明日ね!って言って別れた。

その後、ものすごい音を立てて、猛烈な雨は降り続く。


パイリン9日目。

鉄砲水に遭って、怖かったという思いのまま、
いつもの川へ。
すると・・・



赤茶色の川の水がごうごう流れてた。
アンとブンナを探しに行くも、
川の水は増水してて、流れも激しい。道も水没してた。
私達が穴を掘ってた場所は影もなく水没。
アンとブンナの姿もなかった。
今日はさすがに難しいよね。

ブロスが対岸の道で手を振っている。

なんだろう・・・
と行ったら雨で地表に出てきた石を拾っていた。



なんと、ガーネット2つ、紫ピンクっぽいルビーが2つ!!!



えーーーーーーーー!
それ、私が見つけて拾いたかった!!!

必死になって赤土の道の上を探す!探す!探す!
30分〜1時間くらい探し続けたけど、ガーネットしか見つからず!



ちびっこがバイクで駆け抜けていく・・・

あと3分と言いつつ、3分どころじゃなく探し続ける。

『 I want to purple or pink・・・』

ごねて探し続けると、別の場所に行ってみようとブロスが言う。

やってきたのは、とある民家。



え?
人の家?



サルもいる!
カモたちもひよこたちも、わんこも。

家主に尋ね、
この場所で探してOKってことになった。

こんなところにあるの?



はっっっ!!
庭の地面に目をやると、
大きめのガーネットがいくつも落っこちてる!



探させてもらうのでお礼のお金を渡す。
すると、お母さんとお兄ちゃんも
手伝ってたくさん拾ってきてくれる。



ここでもルビーやブルーサファイアが出るそう。
ピンクのがあったと見せてくれたけど、
それ、私達も探したい!!!
採取魂に火がつく。

自分たちで見つけたいのに、
別にたくさんほしいわけじゃないのに、みんな探してくれる・・・
赤土の大地から昨日の大雨で顔を出したガーネットがいっぱい。



ダイヤモンドみたいにつるんと輝く石も発見。

何の石だろう? トパーズかな?

砂利や落ち葉をかけわけて探して、
もう少しで庭中チェック!ってところで、
お兄ちゃんが紫っぽい色のルビーを発見。

だはーーー!やめてやめて!
それ、自分で探したかったのにーーーーーー!涙。

そのうち、近隣から人がやってきて、
一緒に探してくれる始末。
ありがたいことだけど、どうか見守ってください!

ルビーが出るまで終わらないと宣言。
足が痛い!蚊にもさされまくり。
それでも探しまくって4時間。

ハンモックに揺られていたお父ちゃんのすぐそば、
家の屋根の雨水が落ちている跡に紫発見!



もうあきらめかけてたから、びっくり。
さらに同じ付近にもう1つ。小さいけどキレイナピンク!



ちびっ子とお母さんも一緒に探してくれた。



さすがに家の中には落ちてなかったけど、
袋とミニボトルいっぱいに、
ガーネットやトパーズ風のものがたまった!



いい加減、おいとましたのは4時すぎ。
ご飯も食べず、没頭。ブロスには悪いことした!

楽しすぎて、なかなか拾うのをやめられなかった。

チェコの道を思い出したけど、
この家の庭が世界で1番ガーネットが落ちてる!

拾ったガーネットを洗って、
紫外線ライトで照らしたら、
さらにいくつかルビーらしきもの発見。

なんて家だ・・・
また拾いに行きたい。