Indonesia2015①〜ダイヤモンドを探しに行こう〜

今回の旅の目的は、ダイヤモンド〜Diamond〜。

2014年の世界一周中に、アジアでもオパールが出ることを知り、
急遽行くことにしたインドネシア。
そのインドネシア・ジャワ島で、オパール採掘現場にたどり着き、
大満足で帰ろうとした時、
インドネシアの別の島、カリマンタン島で、
ダイヤモンドが出るという情報を知った。

カリマンタン島でダイヤモンド!?

行ってみたい!!
と思ったけど、帰りのチケットを取ってあったのと、
どこでダイヤモンドが採れるのか、詳しくはわかってなかったので
その時は、泣く泣く断念。

ずっと心残りがあったカリマンタンのダイヤモンド。
チャンスがあれば、行きたいと思っていた。

それから1年半、カリマンタン島のことを調べてみると、
日本の夏頃は、向こうの乾期。
ということで、2015年の夏、夏休みと題して2週間のインドネシア旅を決行。
いざ、カリマンタン島へ!!



カリマンタン島は、日本的にはボルネオ島と呼ばれているけど、
インドネシア語ではカリマンタンというみたい。



久しぶりの未知なる世界。
わくわくする〜〜〜!!!

ネットで情報をかき集めた結果、
ダイヤモンドが出る村の名前がわかったが、
でも、いくら地図で探しても出てこない。
むむむ、いったいどこにあるのかな!?

ならばっ!!直接行って、現地の人に聞くっきゃない!!
ということで・・・

オリジナルTシャツを制作!

インドネシア語で「私はダイヤモンドの村に行きたい、どこですか?」
さらに、カリマンタン島の地図をプリントした、
オリジナルTシャツ!

世界一周中は、こんな手の込んだことはできなかったけど、
日本から現地へ直接行くので、準備はいろいろできる。

さらに、助っ人を手配。
ジャワ島・カリマンタン島の宝石事情に詳しい、
前回出会ったキモンに、同行をお願い。



早速キモンと合流。
約一年ぶりに再開したキモンは・・・ちょっと太った!?
でも、相変わらず感じがよく、頼もしい。
Tシャツを見せて、聞いてみると、
なんとなく場所はわかってるみたい。
よしよし。



キモンはオパールバイヤー。
ジャワ島のオパール採掘現場まで足を運び、
自分で買い付けた原石を自分で磨いて販売していて、
英語も話せるので、英語が通じない田舎では通訳にもなって、
非常に頼りになる!




ダイヤモンド採掘現場へは、
友達のジョディの車で向かうらしい。
早速出発!!



しばらく進むと、道行く人に何か尋ねてる。

あれれ?どうしたのかな?

どうやら道に迷っているみたい。
GPSでチェックしていると、
こっちがあらかじめこの辺かな?って目星を付けていた場所とは、
全然方向が違う。
うーーーん、大丈夫かな?

民家も無くなり、閑散とした道を進んでいくと、
オフロードに突入するそれらしいゲートを発見。
あったあった!とばかりに、そのままゲートの横をすり抜ける。
勝手に入っていいのかわからないけど、
キモンに任せるしかない。



キモンたちは、ここがダイヤモンドエリアだと言う。
確かに、採掘現場みたいなのが見えてきた。
広大な土地の中で作業する人達。
スリランカの採掘現場に似てる。



まずは二人で交渉に行くみたい。
私たちは車に残ってと指示された。
一緒に行きたい気持ちを抑え、窓の外をじっと見つめ、
やりとりしている様子を見守ること数分。
バイクに乗った怖そうな人がやって来て、何か言ってる。



すると、キモンたちが戻って来た。
交渉失敗。どうやらゲートの先は来ちゃいけない場所だったみたい。
バイクの人はセキュリティーの人だったよう。
キモンたちの話によると、ここはアフリカのボスの採掘現場だった。
アフリカのボス!?
ダイヤモンドをはじめ、宝石がたくさん出るアフリカの人が、
インドネシアのダイヤモンドまで手を出しているとは驚き!

今回は鉱山にたどり着けるか心配していると、
ここで、新事実発覚!

どうやらキモンは初めてカリマンタン島に来たらしい。

えーーーっ!?

てっきり、何度も来ていて、
ダイヤモンド採掘現場にも行ったことがあるのかと思ってたのに!
初カリマンタン島!?
友達のジョディは大学時代の友達らしく、宝石業でもない。
さらに心細くなる。

ダイヤモンド鉱山にたどり着いたのに、
見学すらできないとは・・・
やっぱり、ダイヤモンドはセキュリティーが高いのかな!?

そんなこと考えていたら、車はどんどんどこかを目指しているよう。
どうやら、他のダイヤモンド採掘現場の情報を教えてもらったよう。

小さな路地を曲がり、たどり着いたのがここ。
うん?宝石屋さん?
ここ、採掘現場じゃないよね。



おじちゃんが出てきて、包み紙を見せるとそこには、
小さなダイヤモンドの原石が。

そうそう!それそれ!それが採れる場所に行きたい!!
すると、とある場所へ・・・





立派な豪邸だ。
中に入ると・・・



ダイヤモンドがっ!!
原石いっぱいあるーーーっ!




すごい!

しかも大きい!

よく見ると、ダイヤモンドの結晶が美しい。
8面体のものもあれば、
アメリカで出る24面体みたいなダイヤモンドも。
うわぁ、きれい。
めちゃくちゃ大きいのもある!!
こんなの見たことない。

大きいダイヤモンドの重さを量ると・・・



5.64カラット。
うわっ、でかっ!
手に持ってみると、しっかり重みを感じられる。
最近アメリカの Crater of Diamonds State Park で見つかったのが、
8.52カラットだったから、大体これより少し大きいくらい。
これくらいの大きさだったら、歩いてても見つかりそうだけど、
いいな〜私も見つけたい!

そのお値段!



フー。一番大きいものは約200万円。
もちろん買えません。さらに・・・



なんでも巨大なのが出たらしい。机に写真が挟まっていた。
そのお値段なんと、8000万円?
一瞬、桁が違うんじゃない?と思ったけど、合っていた。
何でも、お金持ちの中国人が買って行ったそう。
さすが、中国人、お金持ってる人は時限が違うね。
とにかく、いいものを見せてもらった。

彼は、この辺りにダイヤモンド採掘現場を持っているらしく、
発見されたいいダイヤモンド原石が集まってくるみたい。
大小粒ぞろいのダイヤモンド原石をたくさん持っていた。
いきなりやってきた日本人の私たちにも、
快くダイヤモンドを見せてくれた。

うん、インドネシアのダイヤモンド、
想像以上に美しい!!