ちびっこ鉱山!?

Country
Germany
Location
Idar-Oberstein
Schedule
2014-04-18-2014-04-26
Target
?
いよいよドイツの鉱山へ!!

イーダー・オーバーシュタインにある
鉱山近くまでは、バスも出ていて、
看板もある!!!
いつものように探さなくても、
向こうからウェルカム状態!!



ネットで調べたところ、
採掘は時間制らしく、
開始時間までに行かなければならない。

が、バス停から結構遠い。
みんな車で来るみたいで、
歩いているのは私たちだけ。



ひいこら言いつつ、
30分ぐらいかかって到着。
観光客も結構いる。
人気のスポットのようだ。



開始時間にも間に合い、
受付を無事完了。

一体どんな鉱山が待っているんだろう。



と、採掘現場に行くのかと思ったら・・・

鉱山跡の見学!!!
違うコースを頼んでしまったのだった!!!



鉱山見学には、もちろん採掘はなし。
英語のオーディオガイドもあったけど、わかるのは単語だけ。
しまった・・・、完全にオーダーミス。
そもそも私、鉱山の歴史とかにはあんまり興味がない・・・
と思っていたけど、
せっかくだから楽しまなくちゃ。
鉱山の洞窟内の壁や天井の岩肌には、
たくさんのアゲートやアメシストが顔を出していて、
こんな風になってるのかと勉強になった。

見学終了後、受付で今度はしっかり確認して、
採掘コースをオーダー。
次にはじまるまで、1時間ほど待機。

ようやく、採掘の時間に。
スタッフのおじちゃんについて行くと・・・



鉱山!?
グラウンド!?

サッカーコート半面ぐらいの大きさ。
アメリカのダイヤモンド公園も
こんな感じだったけど、
さっき見た感じの鉱山とだいぶ違う環境だなぁ・・・



道具は借りられるので、
早速掘ってみる!!!



おおーーーーーー!!!



ボリビアで採掘できなかった
2月の誕生石、アメシストが出た!!!

通常であれば、アメシストは、
洞窟的な壁についているもの。
さっきの見学コースではそうだった・・・

でも、こんな感じで見つかったということは・・・
これはもしや!!!

私もいろいろ経験してわかったが、
有料の採掘現場には、いろいろな形があり、
大きく分けて、3種類ある。

①本物の鉱山
▽その名の通り、本当にその場所に宝石・鉱物がある。
 掘ってみないとわからない場所。
 アメリカのダイヤモンド公園は、まさにそれ。
 ン百万円の価値があるものも出るかも!?
 なかなか出ないが、やりがいがある。

②本物の鉱山だけど、尾鉱
▽簡単に言うと、採掘して良質な石をとった後の
 残りの低品質な石を集めてある場所。
 選別された後のものなので、
 本物の鉱山での採り方とは違う。
 アメリカのクォーツ鉱山(水晶)がまさにそれ。
 私も水晶ってこうやって採るんだ、埋まってるんだ、
 と思っていたけど、違うみたい。
 なので、一攫千金的要素はほぼなし。

③観光客用の鉱山
 簡単に言うと、宝石・鉱物を埋めているパターン。
 実は、結構多いのがこれ。
 なので、その地で採れたものでもなく、
 宝石を買ってくれば、誰でもどこでも出来ちゃう。
 私は行かなかったが、アメリカにもある。
 言ってみれば子供用のお楽しみアトラクション。

これは、きっと②か③だな。

どっちだろ!?

とりあえず時間制限があるので、
掘りまくる。



他の人は採掘のイメージからか、
ツルハシを使ってるけど、
このパターンの採掘は、
ツルハシでは意味がない。

ただの宝探しなので、
とにかくシャベルで掘りまくり
土を掘り返すことが先決。

アメシストとアゲートが、
いっぱい採れた。



スタッフのおじちゃんに、
これはどこ産か聞いてみる。

「イーダー!」

ホントに~!?

確かにこの地では、
アメシストとアゲートが採れることで有名だけど、
いろいろなところで、
アメシストはもう数百年前に、
採り尽くしたと聞いた!

それに、よく見ると南米産の
アメシストそっくり!!!!

それにそれに、
この料金で、こんなにイーダーの
アメシストが採れたら、
たぶん、赤字だし、
すぐに数も足りなくなるような気がする・・・

ホントにイーダー産か信じられない。

でも、ドイツ語がわからないので、
真相は藪の中。

もともとイーダーは、
確実に採掘が出来そう、ということで、
ここに来るまでは10日間ぐらい滞在して、
毎日採掘しようかと思っていたけど、
急遽予定を変更。日程を短縮することに。

ただ、本当にイーダーのアメシストの可能性もあるので、
もう一回だけ、採掘体験に挑戦。
遠足かな。
この日はちびっ子がいっぱい。



どの参加者よりも、
うぎゃーーって採った。
ちびっ子もびっくり。

でも、この日は、一面が磨かれたアメシストも出てきた。
ショック!!!!
自然界には絶対存在しない磨かれた石。
お土産物屋さんに安価で売っているレベル。
そこもうちょっと頑張ろうよ!!

そんな中、帰り道の途中にあるベンチで、
自分で採った石を並べて見てたら、
地元のおじいちゃんに話しかけられたので、
『これどこ産か知ってますか?』と
聞いてみると
「これとこれはイーダーだね。」
と答えてくれた。

イーダーのアメシスト!?
けど、同じようなアメシストを見て、
イーダーじゃないって言うのもあるし、
どこで判断してるのかな?
結局のところ、答えはわからない。

さらに仲良くなった鉱物屋さんのおじさんにも
イーダーのアメシストのこと聞いたら、
やっぱりすごい昔に採り尽くしたっていうので、
結果、私の中では採掘成功とはしないと決めた。

このあとネットで調べたら、
どうやら昔は、本物の洞窟で採掘が出来たらしい。
きっと採り尽くされて、今の様なシステムになったのだと。



でもそれだと残念なので、
イーダー産のアゲートと、
イーダーでカットされたシトリンのルースを
お買い上げ~♪ これで満足!



もうひとつお土産。
研磨の町イーダー・オーバーシュタインの切手。
切手好きにはたまらない~♪



帰り道、なにげなく道の脇の岩を見ていたら、
気になるものを見つけた。
誕生石を探すようになってからは、
もう、地面ばかり見て歩いてる。
常に石探しのアンテナが立っている。

なので、なんでもないような場所からでも、
不思議な石をよく見つけるようになった。

ここでも、岩をよく見ると・・・

おおっ!
アゲートが顔を出していた。
日常的にあるものなんだ。
ハンマーでかち割りたい!!

・・・がまんがまん。



2回の採掘体験でたっぷり採ったアメシストを日本へ。
ボリビア、スペインに続き、郵便局から送ることにした。



ドイツの郵便局は、DHLと提携?、郵便局がDHL?
とにかく発送するのが簡単。
うん、これはちゃんと届きそうな気がする。

こうして期待してたドイツ採掘編は、
なんだか消化不良に終わった。
ただ、世界一周誕生石探しを終えた今なら、
もっと違った見かたができるんだろうな。